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[17] 接続詞 1. 接続詞とは・等位接続詞の基本

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[17] 接続詞 1. 接続詞とは・等位接続詞の基本

1. 接続詞とは・等位接続詞の基本

1.1 and 添加を示す等位接続詞  「と、そして」

1.1.1 並列

1.1.2 それから、そのあと

1.1.3 順接「だから」

1.1.4 逆接「それなのに」

1.1.5 予想的中「やはり、はたして」

1.1.6 しかも

1.1.7 語彙を強めるため、同じ語を二つandで結び合わせる

1.1.8  命令文+and~  「…しなさい、そうすれば~」

1.1.9 go, come, run など+and+do「~しに行く」=go (to) do(不定詞の副詞的用法[目的])

1.1.10 try and do 「~しようと努力する」=try to do(不定詞の名詞的用法[動詞の目的語])

1.1.11 話し言葉、文頭に用いて

1.1.12 注意点:andで結ばれた名詞、代名詞に続く動詞が単数形動詞になる場合

1.2 but反対を示す等位接続詞

1.2.1   逆接「しかし」

1.2.2 (特に意味がない場合)Excuse me, but~,

1.2.3 not…but~  …でなくて~ 否定文のつぎに、butを用いるとその次の部分を強める

1.2.4 cannot but 原形不定詞 ~せざるを得ない

1.2.5 文頭に来るbut

1.3 while, whilst, when, whereas 「対比」「その上(=furthermore)」

1.4 yet(≒but) 「しかし、それにもかかわらず」

1.5 or 選択を示す等位接続詞

1.5.1 orの基本的用法「~かまたは…」

1.5.2 「すなわち、言いかえれば、換言すれば」

1.5.3 命令文, or ~.  「~しなさい、さもないと」

1.5.4 not~or… 「~でもなく…でもない」

1.5.5 訂正

1.5.6 証明

1.5.7 不確かな数値

1.6 Nor「~もまた…ない」(n[否定]+or) 否定に、さらに否定を追加する時に用いる。

1.7 for 推断を示す等位接続詞 「というわけは~」(理由の付加)

1.8 So「だから」(順接 )

 

1. 接続詞とは・等位接続詞の基本

接続詞:文中の語・句・節を結びつける語のこと。大きく分けて2種類ある。

○1等位接続詞等位接続詞

文法上対等な要素どうし(語と語、句と句、節と節)を結びつける接続詞。(2参照)

 

○2従属接続詞従属接続詞

従属節(文の一部分にすぎない節)の先頭に置いてその従属節を導く接続詞。名詞節の先頭     

に置くものと副詞節の先頭におくものがある。

 

○3単文と複文単文と複文

単文:構造上の主語と述語動詞の組が一つだけの文。

これが等位接続詞によって結びついた文を、重文という。

複文:構造上の主語と述語動詞の組が二つ以上現れて、従属節を伴う文。

 

等位接続詞

等位接続詞とはなにか対等の関係にある語、句、節を結び合わせる接続詞を、等位接続詞という。

等位接続詞は、結び合わされる語、句の中間に置かれる。

結び合わされる語、句は、互いに同品詞のものでなければならない。

等位接続詞で結ばれている各語、句は、文の他の部分に対し、同じ関係にある。

語と語 Tom and I are good friends.  トムと私は仲の良い友達だ。

句と句 I married him for better or for worse.   私は彼と良かれ悪しかれ結婚した。

節と節 He made a joke, but I didn't laugh.  彼は冗談を言ったが、私は笑わなかった。

語、句どうしを結び合わせるのは等位接続詞だけで、従属接続詞は節を結ぶのに用いるだけである。

等位接続詞によって、二つの節が結び合わさった文(単文+単文)を重文という。

1.1 and 添加を示す等位接続詞  「と、そして」              

1.1.1 並列 

She mastered French and Spanish.    彼女はフランス語とスペイン語を習得した。

I saw it, and so did he.               私はそれを見、彼もそれを見た。

 

1.1.2 それから、そのあと

He opened the door and went inside.  彼はドアを開け、(そのあと)中に入った。

 

1.1.3 順接「だから」

He is foolish and knows nothing.     彼は愚かだから何も知らない。

1.1.4 逆接「それなのに」

She promised to come, and didn't.     彼女は来ると約束したのに来なかった。

1.1.5 予想的中「やはり、はたして」

We expected him to be in a gloomy mood, and he was.  

我々は彼が暗い気分でいるだろうと予期していたが、果たして実際その通りだった。

1.1.6 しかも

He did it, and did it very well.       彼はそれをやってのけた、しかもとてもうまく。

1.1.7 語彙を強めるため、同じ語を二つandで結び合わせる

I waited for hours and hours.       私は何時間も何時間も待った。

She talked and talked.                彼女はしゃべりにしゃべりまくった。

※比較級 and 比較級「ますます~、どんどん~」

It grew darker and darker.  ますます暗くなった。

Our world is getting smaller and smaller.  我々の世界はますます狭くなっている。

1.1.8  命令文+and~  「…しなさい、そうすれば~」

Get up early, and you will catch the train.  早く起きろ、そうすれば電車に間に合うぞ。

=If you get up early, you will catch the train.      

※ 命令文のかわりに実質的に命令を表す語句が用いられる場合もある。

One step more, and you are a dead man.      もう1歩動いたら御陀仏だぞ。

=If you take one more step, you will be a dead man.

A little more effort, and you will be successful.   もうちょっと努力しなさい。そうすれば成功するよ。

= If you make one more effort, you will be successful.

1.1.9 go, come, run など+and+do「~しに行く」=go (to) do(不定詞の副詞的用法[目的])

I'll go and look for her.            私は彼女を探しに行く。

=I'll go (to) look for her.

1.1.10 try and do 「~しようと努力する」=try to do(不定詞の名詞的用法[動詞の目的語])

I'll try and come again later.        あとでまた来るようにします。

=I'll try to come again later.

1.1.11 話し言葉、文頭に用いて

① 陳述・質問・意見を誘導する 

And now I’d like to introduce our next speaker, Mr. Thompson.

それではこれから私たちの次の話し手「トンプソン氏」を紹介しましょう。

② 聞き手が相手にさらなる解説を求める

‘I’m sorry.’ ‘And?’ ‘And I promise it won’t happen again.’

  「ごめんなさい。」「それで?」「それで、それが再び起こらないことを約束します。」

1.1.12 注意点:andで結ばれた名詞、代名詞に続く動詞が単数形動詞になる場合

① andで結ばれた名詞、代名詞が主語となる場合、原則として複数形動詞で呼応する。

You and I are good friends. あなたと私はよい友人です。

② andで結ばれた名詞、代名詞に続く動詞が単数形動詞になる場合は、以下の通りである。

i) 同一人、同一物を指す時

The owner and principal of this school is making a speech.

この学校の所有者兼校長である人が、演説をしている。

比較:The owner and the principal of this school are making a speech. 

この学校の所有者と校長が演説をしている。

ii) 不可分の一個のものを指す時

Bread and butter was enough.  バターをつけたパンだけで十分だった。

1.2 but反対を示す等位接続詞

1.2.1   逆接「しかし」

He is young but wise.   彼は若いが賢い。

1.2.2 (特に意味がない場合)Excuse me, but~, 

Excuse me, but could you show me the way to Tokyo Station?  

すみません、東京駅への行き方を教えていただけませんでしょうか?

1.2.3 not…but~  …でなくて~ 否定文のつぎに、butを用いるとその次の部分を強める

He is not a beggar but our King whom we all love.彼は乞食どころか、私たちみなが敬愛する王様です。

A bat is not a bird but a mammal.  こうもりは鳥ではなく,哺乳動物だ

I like her, not because she's beautiful, but because she's shy. 私は彼女が気に入っていてね、 

それはなんでかっていうと彼女が美人だからじゃなくて、彼女が恥ずかしがりやだからなんだよ。

*not…but〜 は、〜, (and) not…となることがある。

That is a donkey, (and) not a horse.  あれは馬ではなく、驢馬だ。

1.2.4 cannot but 原形不定詞 ~せざるを得ない

I couldn’t but admire her.  彼女を称賛せざるを得なかった

1.2.5 文頭に来るbut

    ① 異議・不満を表して「でも」

         “I’ll tip you 10 pence.”  “But that’s not enough.”  

「チップに10ペンスやろう。」「それじゃ十分でありません」

② 驚く、意外な気持ちをあらわして「おや」「そりゃ」

“He has succeeded.”  “But that’s great!”  「彼は成功したって。」「そりゃすごいね。」

1.3 while, whilst, when, whereas 「対比」「その上(=furthermore)」

(従属接続詞でもある)butは前にあることの反対を述べる意味であるが、whileは単に二つの節を並べて対比するだけで、butより意味が弱い。

This is mine, while/whilst that is yours.   これはぼくので、あれは君のだ。

The floor was littered with crumbs, while/whilst the desk was strewed with books.

床にはパンくずが散らばっていた。その上、机には本が散乱していた。

Why does she steal things when she could easily afford to buy them? 

簡単に物を買う余裕があるのになぜ彼女は盗みをはたらいたんだろう。

1.4 yet(≒but) 「しかし、それにもかかわらず」

副詞のneverthelessとほぼ同義だが、butより強く副詞still(それでもやはり)より弱い。

He worked very hard, yet he failed.  彼は一所懸命頑張ったが失敗した。

Time is more precious than anything, yet less valued.

時間は何よりも大切であるにもかかわらず、評価されていない。

1.5 or 選択を示す等位接続詞

1.5.1 orの基本的用法「~かまたは…」

Which do you like better, tea or coffee?  あなたは紅茶とコーヒーのどちらか好きですか。

1.5.2 「すなわち、言いかえれば、換言すれば」

She studies botany, or the science of plants.彼女は植物学つまり植物に関する学問を研究し

 

いる。

1.5.3 命令文, or ~.  「~しなさい、さもないと」

Hurry up, or you will be late. 急ぎなさい、さもないと遅れるわよ。

=If you don't hurry up, you will be late.= Unless you hurry up, you will be late.

1.5.4 not~or… 「~でもなく…でもない」

She is not witty or brilliant.   彼女は機知に富んでいるのでもなく頭が良いというのでもない。

1.5.5 訂正

John picked us up by his car, or rather his father’s car which he had borrowed.

ジョンは彼の車ではなく、彼が借りた父親の車でむしろ私たちを拾った。

1.5.6 証明

He must be at home, or his car wouldn’t be here.   

彼は家に居るに違いない。さもなければ彼の車がここにはないだろう。

1.5.7 不確かな数値

The boy was three or four years of age.  その少年は年は3,4歳だった。

1.6 Nor「~もまた…ない」(n[否定]+or) 否定に、さらに否定を追加する時に用いる。

norの次に来る節は、強意文(倒置形)の形をとることが多い。

I have never seen him nor his wife.  私は彼にも会ったことがないし、彼の妻にも会ったことがない。

Tom didn't go, nor did his friends.  トムは行かず、彼の友達も行かなかった。 

I have never seen him, nor do I wish to.  私は彼に会ったこともないし、また会いたいとも思わない。

*肯定文で「〜もまた…である」という場合はsoを用いる。この場合も倒置形を用いる。

Louise can dance beautifully, and so can her sister.

ルイーズは美しく踊ることができる。彼女の妹もまた同様である。

*so+S+Vと倒置が起こらない場合は、驚き混じりの肯定を表す。

“You’ve just put the teapot in the fridge (refrigerator).” ”So I have!”

「急須を冷蔵庫にしまったでしょう。」「ああ、そうだよ。」

1.7 for 推断を示す等位接続詞 「というわけは~」(理由の付加)

ふつうコンマ( , )で区切られて、前文で述べたことの理由を追加的に述べるのに用いられる。

He felt no fear, for he was a brave man. [書]

彼はなんら恐怖を覚えなかった、なぜなら彼は勇敢な男だったからだ。

全文を受けて For~で始まる文がよくある。

I must go home now.  For I have to prepare for tomorrow’s lesson.

私はもうおいとませねばなりません。というのも明日の勉強の準備をしなければならないからです。

1.8 So「だから」(順接)

He got quite excited, so he didn't feel sleepy at all. 彼はかなり興奮したので全く眠気を感じな

った。

※ ほぼ同じ用法で and so もよく使われる。

It was too dark to go on, and so we stayed at the hotel. 

あまりに暗くて進み続けることが出来なかったので、我々はホテルに泊まった。

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