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[1] 動詞 1. 文型

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[1] 動詞  1. 文型

1.  文型(文型の基本)

1.1  文型を考えるときの前提

1.1.1 修飾語(句・節)

1.1.2  疑問文・否定文・命令文の文型

1.2  5文型

1.2.1  SV(第1文型)

1.2.2  SVC(第2文型)

1.2.3  SVO(第3文型)

1.2.4  SVIODO(第4文型)

1.2.5   第4文型 → 第3文型の書き換え

1.2.6  SVOC(第5文型)  C: 名詞または形容詞

1.3  注意すべき文型

1.3.1  第5文型の訳し方

1.3.2  〔S + be + 場所/時を表す副詞句〕の文型

1.3.3  【〔There + be[存在を表す動詞] + S〕】

 

 

1.1  文型を考えるときの前提

1.1.1 修飾語(句・節)

文中の特定の語や語句をより詳しく説明するために付加される語(句・節)を修飾語(修飾句・修飾節)という。修飾語(修飾句・修飾節)は,その有無によって文の意味が多少変わることはあっても文の基本構造に影響を及ぼすことはない。

 

This is a good book. これは良い本です。(goodはbookを修飾する修飾語)

 

My brother studies English with me every day.  僕の弟は毎日僕と一緒に英語を勉強する。

(with meとevery dayはともにstudiesを修飾する修飾句)

 

I cannot work today because I'm very tired. 疲れているので今日は働けない。

(because I'm very tiredはcannot workを修飾する修飾節)

 

文の基本構造は動詞の用法によって定まる。したがって,たとえ削除後に意味が成り立つとしても,動詞の用法を変化させるような語(句・節)は修飾語(修飾句・修飾節)とは言えない。

 

Tom is speaking English. トムは今英語を話している。

 

Tom is speaking. トムは今話している。

 

上の文からEnglishを削除すると下の文になり,意味は成り立つ。しかしspeakの用法が他動詞から自動詞に変わってしまう。したがってEnglishは修飾語とは言えない。本章で扱う文型は,以上のような修飾語(修飾句・修飾節)を除いて考えなければならないので注意すること。

 

The man who wrote this book is coming to see us.

   S                         V

この本を書いた人が私たちに会いにくる。

 

who wrote this bookはthe manを修飾する修飾節,to see usはis coming(<come)を修飾する修飾句なので,この文全体の文型はThe man is coming. として考える。また,文型は時制によって変化はしないので,結局はThe man comes.として考える。

1.1.2  疑問文・否定文・命令文の文型

文型を考えるときは,疑問文・否定文・感嘆文は平叙文に直して考える。

命令文は主語を補って考える。

 

What is he reading? 

→ 〈仮に答えをa story bookとして〉

He is reading a story book.(→He reads a story book.)  第三文型

 

Who did you give the book?  → I give him the book.  第四文型

 

Be quiet. → 〈主語を補って〉You are quiet. 第二文型

1.2  5文型

英語の文は様々であるが,文型で分類すれば5種類しかない。

S V

S V C

S V O

S V O O

S V O C

 

なお,文型は動詞(V)によって定まるので,文型が5つあるということは動詞の用法が5通りあるということになる。

1.2.1  SV(第1文型)

OもCもとらない動詞を用いる文型

 

School begins at 8:30. 学校は8時30分に始まる。

S    V

 

We must hurry. 私たちは急がなくてはなりません。

S         V

 

The birds are singing. 鳥たちが鳴いている。〈現在進行形は〔be+~ing〕を動詞とする〉

      S      V

 

Spring has come. 春がやってきた。〈完了形は〔have+過去分詞〕を動詞とする〉

S        V

1.2.2  SVC(第2文型)

Cをとる動詞を用いる文型

C(補語)とは、S(主語)またはO(目的語)と「=(イコール)」の関係をつくる要素のこと。

S = CとなるCを主格補語,O = CとなるCを目的格補語と呼ぶ。Cには名詞または形容詞を用いる。(第2文型におけるCは主格補語である)

 

Spring is very pleasant.〈S = Cである〉春はとても楽しい。 

S   V         C

 

I am a member of the volleyball club.〈S = Cである〉私はバレーボール部の部員です。

S V     C

 

She often becomes tired.〈S = Cになる〉彼女はよく疲れる。

S         V      C

You look ill.〈S = Cに見える〉君は疲れているようだ。

S   V   C

 

I feel well.〈S = Cに感じる〉私は気分がいい。

S  V   C

 

1.2.3  SVO(第3文型)

動作の対象を表すO(目的語)をとる動詞を用いる文型

 

He studies English every day. 彼は毎日英語を勉強する。

S    V   O

 

The girls practice softball in the afternoon.その少女たちは午後にソフトボールを練習する。

      S      V     O

 

We began the game early in the morning. 私たちは朝早くその試合を始めた。

S    V      O

 

 

 

SVC(第2文型)とSVO(第3文型)の区別

 

第2文型と第3文型はOとCの性質の違いに注意する。

 

Ⅱ:He is an honest boy. (He = an honest boy)  彼は正直な少年だ。

Ⅲ:He likes apples.  (He ≠ apples)  彼はりんごが好きだ。

 

1.2.4  SVIODO(第4文型)

「~に」を表すIO(間接目的語)と「~を」を表すDO(直接目的語)の2つの目的語をとる動詞を用いる文型

I lent him my bicycle. 私は彼に自分の自転車を貸した。

S  V  IO    DO

He gave me his keys. 彼は私に鍵をくれた。

S   V   IO   DO

He wrote us an interesting letter. 彼は私たちにおもしろい手紙を書いた。

S    V  IO             DO

Jack's father bought him a new boat.ジャックの父親は彼に新しいボートを買ってあげた。

         S     V   IO       DO

1.2.5   第4文型 → 第3文型の書き換え

SVOO(第4文型)の文は基本的に〔SVO+前置詞+名詞〕(第3文型)に書き換えられるが,そのときにどの前置詞を用いるかによって以下のように分類できる。

 

toを用いるもの

teach tell show send lend give sell hand など

You must write her a letter. (Ⅳ)君は彼女に手紙を書かないといけない。

⇒You must write a letter to her. (Ⅲ) 

 

forを用いるもの

buy make get spare cook など

She bought her sister a dictionary. (Ⅳ)彼女は妹に辞書を買ってあげた。

⇒She bought a dictionary for her sister. (Ⅲ) 

 

意味によってtoとforの両方をとる動詞もある

 

Bring me the pen. (Ⅳ)そのペンを(私の所まで)持ってきて。

⇒Bring the pen to me. (Ⅲ)

 

I have brought you your suitcase. (Ⅳ)君のスーツケースを(君のために)持ってきたよ。

⇒I have brought your suitcase for you. (Ⅲ)

 

He left his wife 5 million dollars. (Ⅳ)彼は妻に5百ドルを(遺産として)残した。

⇒He left 5 million dollars to his wife. (Ⅲ)

My brother left me some of the cake. (Ⅳ)兄は私のためにケーキを残した。

⇒My brother left some of the cake for me.(Ⅲ)

 

ofを用いるもの

askのみ

He asked me some questions. (Ⅳ) 彼は私にいくつか質問をした。

⇒He asked some questions of me. (Ⅲ)

 

第3文型に書き換えられないもの

cost envy save spare など

This computer has saved us a lot of work. (Ⅳ)

このコンピューターのおかげで我々はたくさんの仕事が省けた。

1.2.6  SVOC(第5文型)  C: 名詞または形容詞

O = CとなるC(目的格補語)をとる動詞を用いる文型

They call their dog Spot.〈O = Cと呼ぶ〉彼らは自分たちの犬をスポットと呼ぶ。

S   V       O   C

They named the baby Sally.〈O = Cと名付ける〉彼らはその赤ちゃんをサリーと名付けた。

S     V       O   C      

Let's make Betty the leader.〈O = Cにする〉ベティをリーダーにしよう。

       V    O        C

Music makes us happy.〈O = Cにする〉音楽は私たちを幸せにする(音楽を聴くと幸せになる)

S     V   O  C         

Keep your room clean.〈O = Cに保つ〉自分の部屋をいつもきれいにしておきなさい。

V         O  C

 

SVIODO(第4文型)とSVOC(第5文型)の区別

第4文型と第5文型はDOとCの性質の違いに気をつける。

He lent me his dictionary. (me ≠ his dictionary) 

S   V  IO       DO

彼は私に辞書を貸してくれた。

He named his baby George. (his baby = George) 

S    V       IO    C

彼は自分の赤ちゃんをジョージと名付けた。 

Mary made me a delicious cake. (me ≠ cake) 

S     V IO              DO

メアリーは私においしいケーキを作ってくれた。

 

文型の区別は動詞の用法の違いによる

動詞を覚えるときには,その動詞がどの文型でどのような意味で使われるかを把握しておく必要がある。

 

【例】make

Ⅰ→「進む 向かう」

All of them made for the door. 彼らはみなそのドアに向かった。

Ⅱ→「~になる」(=become)

She will make an excellent teacher. 彼女は優秀な教師になるだろう。

Ⅲ→「~をつくる」

She is making a cake. 彼女はケーキを作っている。

Ⅳ→「~に…をつくってあげる」

Mother made me a new dress. お母さんが私に新しい服を作ってくれた。

Ⅴ→「~を…にする」

The story makes me sick. その話を聞くと気分が悪くなる。

1.3  注意すべき文型

1.3.1  第5文型の訳し方

The eggs made Tom ill. 

      S   V    O C

その卵がトムを気分悪くした。

→ その卵を食べてトムは気分が悪くなった。

 

The mere sight of blood makes him sick.

           S           V    O  C

ちょっと血を見ることが彼を気分悪くさせる。

→ 彼は血をちょっと見ただけで気分が悪くなる。

 

1.3.2  〔S + be + 場所/時を表す副詞句〕の文型

My house is near the river. 私の家は川の近くにある。

Our trip will be in September.  我々の旅行は、9月になる。

 

上のような文の場合,isを「存在する ある」という意味の自動詞だと考えるとnear the riverはisを修飾する副詞句となるので,文型はSVである。(ただしnear the river を主格補語と考えてSVCとする見方もある。)                    

1.3.3  【〔There + be[存在を表す動詞] + S〕】 

There is a book on the desk.  机の上に本がある。

      V    S

 

文型はSV(第1文型)。

Thereは形式的な副詞で、S(主語)は“a book”であり、V(動詞)は“is”(存在を表す動詞)ある。つまり,文型はMy book is on the desk.と同じでSVとなる。

なお,〔There + be ~〕のThereは形骸化して意味を失っているので、「そこに本がある」と言うときには“There is a book there.”とする。

また、“a book” が “the book” になったら〔There + be ~〕の構文は使えず、”The book is on the table.”となる。

 

〔There + be ~〕の構文はbe動詞の代わりに存在を表す一般動詞を使うことができる

(live , stand , remainなど)

 

There lived a wicked king in the castle.  城には邪悪な王様が住んでいた。

        V          S

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